Web サイトの一部を ユーザー属性ごとに変更するのは、A/B Test ツールでもできるし、A/B Test ツールということが全面に出ていないツールでも、A/B Test のようなことができます。この周辺ツール、ライブラリ類の具合がよくわからなかったので、A/B Test、Web personalization、RTP、Website Optimization をキーワードとして、調べてみました。

行き当たりばったりになりますが、以下に記載します。


動機

そもそも調べようと思った目的を記載します。

  1. A/B Test ツールと、Web personalization ツールの違いがわからないので違いを理解したい。

  2. オープンソース、有料ツール含めてどのようなものがあるのか知りたい。

上記 2 点です。
ちなみに業務上使用した経験は一切ございません。
趣味で調べた個人的な調査結果、見解となります。


記載内容についての説明

以下の内容について調べてみました。
1. A/B Test とは
2. A/B Test ツール、Web personalization tool、RTP、Website Optimization の違い
3. ツール、製品について 4. サーバ側のライブラリについて 5. クライアント側のライブラリについて


調べた結果

調べた結果を記載します。


1. A/B Test とは

個人的な理解を以下に記載します。


2. A/B Test ツール、Web personalization tool、RTP、Website Optimization の違い

言葉、使われ方の違いを調べてみました。


A/B Test ツール、Web personalization tool の違い

英語名称として、A/B Test toolWeb Personalization tool あたりで検索すると、同じ製品もヒットし、同じものなんじゃないの?
いう疑問にぶちあたりつつ、それなりなところに最終的に落ち着いたので自分の見解をまとめます。

  • A/B Test ツール
    ページのクリエイティブに対して、A/B もしくは、もっと多数のパターンをテストでき、その評価を可視化できるツールセット。

  • Web Personalization tool
    ユーザーの属性により、コンテンツを変更するためのツール。

製品、ツールをいくつか見る限り、A/B Test の機能、Web Personalization tool の機能は明確に分かれていそうに思いました。
以下、参考例として、Google Optimize の記事を記載します。
Google Optimize の無料版も、無理矢理使えば、Web Personalization tool としても使えなくはなさそうです。


RTP

RTP は Real-Time Personalization略であんまり一般的な言葉ではないようです。
Marketo の API 名称になっていたので気になって調べてみました。
Web Personalization - Marketo Developers

以下の日本語ドキュメントどのような機能かは記載されています。
ウェブパーソナライズ - RTP - Japanese - Product Documentation
Web Personalization toolして使えるもののようです。


Website Optimization

Website Optimization検索すると、Optimizely が 上位に表示されます。
Website Optimization - Google 検索
ただ、Cloudflare のサイトなども表示され、Webサイトの高速化の文脈でも使われる言葉のようです。
A/B Test や、Web personalization 文脈で検索をかけるには不適当でした。


3.有料ツール、製品について


4. サーバ側のライブラリについて

サーバ側のライブラリ、オープンソース etc について記載します。


5. クライアント側のライブラリについて

クライアント側の導入のみで済むライブラリについて記載します。
クライアントのみでなんとかするパターンは2013-2014年ごろまでは、開発されていたようですが、最近はあまり開発、メンテナンスが進んでいないようです。
無料サービスで同じようなことができるものもあるので、自分で開発しなくても、というところなのかと思います。


参考

以下、まとめている際に見ていた記事になります。


感想

以下、調べた感想を記載します。

A/B Testing tool

  • サービス多すぎ。
  • 無料/有料 ともに充実している。ツール、オープンソースともに多く見つかる。
  • 個人で使うには、Google Optimize で十分に思った。
  • 企業利用として、使用している 有料サービスに依存すると思うが、LiftIgniter ドコモも出資していて、日本語ドキュメント充実していて安心に見えた。

Web personalization tool

ツールの使い分けについて

  • DMP 等が導入済みでなければ、Unomi Podling Maturity Assessment | Apache Unomi使う。事例がなくて怖い。
    オンプレで構築できるので、セキュリティ等の問題でクラウドサービスが使えない場合は選択肢として上がるかもしれない。

  • 無料に拘る場合は、A/B Test は Google Optimize 等の無料ツールを使い、結果が出たらその結果を、Web personalization tool に設定していく。
    Web personalization tool はこの場合、自前実装。サイトに組み込みの、コンテンツ出しわけ処理になる。

  • 無料に拘らない、セキュリティの問題が突破できれば、有料ツールを使うのがよい。本業の分野からは遠い面倒なことはお金で解決したいと個人的に思う。

以上です。

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